怪盗探偵黒猫

昼休憩中入社前にドラマのエンドロールに友達の名前が出て
テンション上がったーという同僚の話を聞いてて、ん…？

「それ、山猫ちゃう？」

直ぐ様ググって
「山猫でした！」
「やっぱし。私最終回の視聴者プレゼントで原作セット当たったし」
「すげーテンション上がる〜」

かつては上京して映像の世界で夢を追っていたらしく、その頃は10キロ以上痩せてたと。
一日三食もやしだけ、しか食えなくて。
もはやマトモな食事を摂ると受け付けなくて、逆に体調崩すほど哀しい体にまで至ったらしい。
「本当にガリガリだったんですよ、彼は」と陣中見舞いに昼食を差し入れてくれた社長は笑った。
なるほど、美味しい差し入れの重要性を彼が社長に。
可愛らしい方々。

納戸の鍵は川に流した。