四十九日

暖かい日でよかった。
車窓から見える海が春っぽい。

「来月お墓に収めちゃうから、ギュッとする最後のチャンスよ。〇〇叔母さんも抱きしめて帰った」
お言葉に甘えてギュッとした。


超明るいチチローと仲良しな吉祥院住職からチチローカレーを頂き、不思議な御縁に驚いた。

聞きそびれていたけれど知りたかった事がこんなところで。
戦という文字を頂いたお位牌に刻まれたそのお名前は、怖いくらい出来過ぎ。
美しい人の名前だった。


そして今日もご無沙汰していた友人知人から叔母のスマホに連絡が入り、
「この人のこと知ってる？外国の方みたいなんだけど…」などと私に問い合わせが来る。
「あ〜その人はねえ」と返事を返す。
スマホは生かしたまま、当分処分されそうにない。
マリラは永遠に私の"押し"だ。