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本当に大切な人

ずっとずっと大好きで、尊敬してて、本当に大切な叔母が
逝ってしまった。
身内の誰にも死に目を見せずに。

親も、夫も、息子も、皆看取って、そのたびに体が傷むまで
全力で悲しんでのたうち回った人だから、
自分の時には、誰にもそんな思いをさせたくなかったのかも知れない。



やっと涙が出てきた。
昔別の叔母の葬儀場に叔母と二人で向かってたら、
その日約束をキャンセルしたはなつんメンバーから
順番に電話が掛かってきて、見事に全員が仲良しの叔母の訃報と
勘違い。その度私が「あーちゃうねん、別の叔母で…」と否定する
ものだから、三人目からの電話に「ちゃうねん」と言ったとき、
背後から叔母がニヤニヤしながら「殺さんとってー!」と声を挙げたことがあったな。
今、「殺さんとって」って言って欲しい。

あまりに遠慮がないから、行く先々で本当の親子と良く間違えられた。
「本当の娘さんかと思った」と何度目かに言われた時に、
私が調子に乗って「お母さん♪」と呼んだら、しかめっ面で行ってしまった。
あらー調子に乗り過ぎたかなあと思ってたら、孫が出来てから「おばあちゃん」
としか呼ばれなくなったから、久しぶりに「お母さん」って呼ばれて嬉しかったって後から。

またチャンスを見て、お母さんって呼びたかったな。

ずっと笑えてた思い出がどれも涙になる。


でもまあ、私はマリラほど長生きは出来そうにないから、 すぐまた会えるさ。 季節を外れたハート形の高気圧の暖かな空気に包まれて、 細やかな不思議が起こるたび、そばにいるんだなと感じる。 その瞬間に身内が傍に居なかったとはいえ、マリラは看護師さんにも人気で、 仲良しの看護師さんが看取って下さったから、いわゆる寂しい最後では全くなかった。 何より、マリラは私達がすごく泣く事を分かっていたのだから、 別れ自体は寂しくとも、その最後は全然寂しくなかったに違いない。

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