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神様に会えた島 [旅ゆけば]

『神様のベレー帽 ~手塚治虫のブラック・ジャック創作秘話~』よかった~。
ほんまに草なぎ君が手塚治虫に見えた。
http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2013/i/130801-i141.html

「大丈夫。僕に出来るんだから、あなたにも出来ます」
感動しつつ…無邪気に言うてくれるわって感じでもある(苦)ありゃー命懸けやで。

マンガの神様、手塚治虫大先生。
1歳に満たない私が手塚作品を絵本扱いで手にしてる写真が残ってます。

実は一度だけ、遭遇したことがあるのです。
時は昭和63年、沖縄のリゾートホテルのエレベーターで、
偶然神様と乗り合わせた。
友達が気付いて大コーフン。
「絶対そうや~!サイン貰おう!」
周りのご家族らしき方々の中に、金髪の手塚眞さんらしき方もいらした。顔そっくり。
ああ、間違いないって思った。

手塚先生はあのまんまの、穏やかな微笑をたたえていらした。
お声を掛けてもにっこりして下さりそうな雰囲気やったのに、
猛烈にお声をお掛けしちゃいけないと思った。

ご多忙な中、ご家族との憩いの時を一秒たりとも邪魔するもんやない。
手塚先生の作品からええもんいっぱい貰ってるのに、
私から先生にしてあげられることは何もない。
今、そっとしといて上げる事が、ファンとして私が唯一、神様に捧げられる
敬意というもんちゃうんやろうか。

とか思ったんですねー。面倒臭い子や…
「そんなんせんとき。プライベートやねんから」と冷たく言い放って、
友達をがっかりさせたけど、そっとしといてくれた。ええ子や。
その後も何度かホテル内でお見掛けして蒸し返されもしたが、自説を曲げなかった。
なんであそこまで頑なやったんやろう。

翌年、平成元年に切り替わったとたん、手塚先生の訃報が全国を駆け巡った。

サインどころか、お見掛けするチャンスもあれが最後やったんや。
勿体無いことした~と悔やむべきところなんやろうけど、
あんな美しい天国みたいな島で、一瞬でも神様と一緒に居れて、
大切な時間を一秒たりとも奪わなかった自分に今でもほっとしている。
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