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三年ぶりの一期一会 [舞台]

昨日の豪雨が嘘のよう。
2020年のこの公演を最後に、あれは始まったのだよな。
佐藤隆太一人芝居「エブリ・ブリリアント・シング」。
この特殊な舞台。
よその会場ではどのように催されているのか知らないけれど、
改めて、そうか、全員が等しく、本当なら立ち入ることのない場所に居るのだなと認識した。
奇妙な設営に初演は驚いたっけ。

私が観た初演では、あの靴下犬の名は確か「スカーレット」だった。
靴下の色は緑で(笑)、今回は名前がみどり(笑)

"お父さん"役の方、名演でした。
最後のセリフに背中側から顔も見えていないのに、ぐっと目頭が熱くなった。

"黄色いもの"担当の子がよく通る声が恥ずかしくて尻すぼみになるたび、
「可愛いね~」と隆太さんが声掛けして、おお、やっぱり女の子のイケ父!
ツボを心得てるなーと感心。
あの年頃姪っ子や友達の子にめっちゃ「私可愛い?」と聞かれたわ。
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それはこの花のように、もう二度と同じものには出逢うことの叶わない、ステキな時間。
その刹那をしっかり抱きとめて慈しんだ時間がたっぷりある人だからこそ紡げる舞台だった。

追記:積極的志願者がいっぱいだった今回、あらためて、志願者の中から選ぶという、前回ほぼ演出家に任せてた部分を自身で務めてた隆太さんのとんでもない進化に驚き直している。
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