キレイ

千秋楽が終わってから書きたいアレコレがいっぱいあったのに、
頭はすっかりシワタネホ。
すっごくええ舞台やったのにごめん！苦情は兄さんまで！

それでも思い入れが深いのは田畑智子さんが演じたカスミです。

私には彼女が一番キレイに見えた。
初めて観る舞台で内容全然知らなかったのに、1月12日に貼ったリンクと
リンクする存在でした。
逆転しない正義とは献身と愛だ。
私は偽善者と言いながら、献身と愛を実践し続けたカスミは
偽善者ではなかったです。
だって死ぬまで続けたんやもん。
いや、死んだのに言ってた（笑）。
「あなたがそのことで苦しんでいるのなら、やり直すのよ。
それって悪くないわ。それでもきっと、私はあなたが好きよ」

プログラムに『キャストが思うキレイな写真』が掲載されていて、それに
赤ちゃんを抱く松尾スズキさんの写真があるんですけど、昔私こういうシチュエーションで
雷に打たれるような体験をしたことがあります。
なんてゆうか、理屈じゃなくすごいエネルギーが赤ちゃんから自分に流れ込んで来たというか、
理屈超えてしまってるから上手く言葉に出来ない。
とにかく、この子すごい！ととてつもない感動と畏敬の念に包まれたんです。
そうしたら、それまでママでないとダメ～！やったその子が静止した。
何かが循環したかのような温かい静寂。すごく清々しく幸せな体験でした。
とにかく、それからママでなくカリコさんでも大丈夫になって、月日を重ねるごとに
なんか異様に私にええとこを見せよう見せようと頑張る子になってしまっています。
ある意味ママより大事にされてるかも...（ごめん！）

もしかしたら、あの時の私の感動が幼いあの子に伝わってたのかも知れません。
だからもっかい感動さしたろーさしたろーとしてへんか？と愛おしく見ています。
それはもしかしたら、ありのままの自分を隠した偽善なのかも知れませんが、
喜ばせたいという気持ちには嘘がないので、その行動に無理があったとしても、
その選択は偽善ではないし、とにかく楽しそうやし、えっかぁ？なんです。
そんなことせんでもきっと、私はあなたが好きなままやで、と思いつつ。
その子の名前はカスミ。

追記：あれは「奇跡の人」の「ウォーター！」って衝撃そのものやった。
それなら共通言語を獲得してない赤ちゃんに伝わっても不思議ないな。