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遠吠え [舞台]


守銭奴


祝祭の嵐に実は途中訳が分からないけどめでたしってことよな?で終わった観劇。
着実に血の巡りが老化してる。

ので、改めて原作を回想しながら読むと、舞台上では笑って聞き流されてた部分が、なかなかの重さであることに気付いた。
むせび泣くリコーダーとか。結構奏者は楽器と一緒にご自分も同じ音を声で出しながら演奏してる。

この感覚、傲慢にもあって当たり前のものが突然失なわれた(のかもしれない)というショックは相当堪える。
年齢を重ねて我慢強くなってくなんて、ほんの一握りだけの幻想だしね。
大半が我慢弱くなるし、我慢強過ぎる人は我慢し過ぎで病気とか見逃して年齢を重ねて行けないし。

大病を早期に発見出来た場合でも、心の内はこのくらい乱れるだろうと思った。
手術すれば助かる、と分かっても、その手術受けなきゃならん状況が怖い。
そうすべき、それがベスト!と決断するしかなくても。
乳歯抜かないと永久歯(うわー年取ると抜け落ちる可能性大の歯に永久って、考えたら凄い幻想的。昔は長生きが難しかったから、命名時に少数派の老いは想定されてない)が生えて来ない、と頭で分かってても怖かった頃と変わらず、変わらない。

なんてことを思いながら読了。追記:ただし人間は順応する生き物なので、気分爽快とは行かなくても、なくて当たり前の暮しに慣れて行く。強くはなれんが強か(したたか)にはなる、よね。
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