花の力

池坊展行って参りました。
http://www.ikenobo.jp/event/katen2017/tanabata.html

ばばーん！と等身大に引き伸ばされたキャストパネルがございました。


　　
デカすぎる子犬のよう　　金の足袋はいてた猿　　　いざ菖蒲？

もしかしてもしかして、大砂物の現物を見られたりする？と期待して入ったのですが、
ありましたありました、織田信長に献上したという”昇り竜”。
　　
たぶんきっと、秀吉に献上したのは昇り龍よりすごかったのでは？
それを撮影、いや鑑賞できた関係者全員がうらやましい。どんなすんごいのが出来ても
撮影が済んだら、どんなにスゴくても取り壊されてまう一期一会の夢の花。

それは私が観れた日の花も同じで、もう二度と今生合間見えることはなく、
取り壊されればもはや実在したことすら証明の叶わない儚さ。
　
当代専好さんの作品も素敵でしたが、えっ？と違和感ののちに驚かされたのは鉢でした。
花も幻想的やったんですが器こそが、ってこと？と撮らずにおれず。トリッキーやわあ。
（このどっしり値打ちもんに見える巨大な鉢は写真をプリントした耐水？ペーパークラフトでした。
なみなみと水が張ってあって、静かな人の移動も伝わって起こるさざ波が池の水面のよう。）
生け花って、その場を、空間丸ごと世界を変え得る呪術よね。

展示に添えられたPOPに、やっぱし呪術やーん。陰陽師が主演なら当然か