元禄港歌 [舞台]
雲ひとつない快晴の下、初ニナガワ。
重くて怖い舞台やったらどないしょーと、ずっと手を出してなかったニナガワ。
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/16_genroku/
評判通り、するっする泣かされる舞台でした。
幕が上がった瞬間、幻想が実体化した景色に鳥肌が立った。物理的にありえへん景色、のはず。
なんという美しさ。
本当にすごかった。うう、あれ、ひとつひとつにどんだけ手間がかかってんねやろ?
すごいわ大道具さん。見る価値あり過ぎです。
母と息子はここまで分かち難い絆で結ばれているものなのかも知れんな。
父と娘のそれとは違う気がする。
テレビではありえない配役が成立するのが舞台のマジック
メインキャストで一番年長の段田さんが純粋な息子を説得力を持った清々しさで
演じてらした。
また、その母親が息子ほどの年頃の元亀ちゃんやねんもんなー(笑)
もしかしてそれこそが、何が起こっても広げられた視野と許容力で目の前のものを、
物語を受け容れ易くするための仕度やったりするんかも。
演者にもお客にも等しく施される魔法。
昔演じられた平さんは信助役勤めるの嬉しかったんちゃうかなぁ。
鈴木杏ちゃんの純真可憐な歌春がほんま可愛くて、元亀ちゃんやりえちゃんと違って
目の見える役やのに、合奏の場面でぎゅーっと目を瞑って弾いてる姿にぐっときました。
同じ闇の中に入って視覚以外の感性を研ぐ事で、お母さんやお姉さんに寄り添った
演奏をしようと頑張ってるみたいで、大事なところがちゃんとした子と思えた。
あーいろいろまだまだ書きたいけど、まだ公演終わってないので、
これからご覧になる方々のために筆を置きましょう(笑)
あ、でもこれだけは、元亀ちゃんのオーラがハンパなくすごかったです!
カーテンコールで役柄上だいぶと抑えてはったであろうオーラが全開した瞬間に、
もうね、そんなこと絶対有り得へんねんけど、たっくさんある前の席のお客さん方が
一斉にサーッと私の視線を遮らない位置に体を傾けて移動してくれたかのように、
元亀ちゃんしか見えへんくなりましてん。
モーゼが海を割ったみたいに、ズドーンと左右に人波が割れたように感じた。マジで。
必見です。
市川猿之助は今観とかないと後悔する役者さんや。
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