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ソロモンの偽証-後編- [映画]

http://solomon-movie.jp/
行って参りました。
後編なんと2時間40分!
けど前編と違ってあっちゅう間でした。

それだけ見応えと見る価値のある作品でした。

しかし、映画館ロビーの宣伝アイテムは~[あせあせ(飛び散る汗)]
映画館のロビーでなんともいえない足応えに違和感を感じ
下を見ると...

150416_1514.jpg
柏木卓也と目が合ってしもた。イヤー!やめてこの臨場感[がく~(落胆した顔)]
雪の中から遺体を掘り出す藤野さんと野田君もちゃんとプリントされてんですけど、
遺体とわざわざ距離を取ってあるんですよ、この宣伝用マット。
嫌な気の利かせ方やわ~[たらーっ(汗)]

学校裁判の体育館の臨場感もすごかったです。
映画館の座席の背もたれで見えない前方の席でリアルに傍聴者たちの
ざわめきが湧き上がってくるの聞いてるみたいで、傍聴者になった気分でした。
涼子ちゃんが伝説の少女”藤野涼子”へと変貌していく過程と瞬間を目撃できました。
開廷直前、自宅の鏡の前で髪を結ぶ涼子ちゃんの、静かな愛らしい表情を横切る
かすかな手の震えにはホンマ嘘がなくて、うーえらいぞ~と母のような気持ちに(笑)
緊張に潰されそうになりながら、荒野に立つ覚悟を固める儀式のようでした。

現実にああいう子がいても、あの裁判だけを傍聴した人には、藤野涼子は
他とはデキの違う生まれつき特別なスーパーガールに見えてしまったかも。
伝説化して当然の説得力がありましたし。
...そういうところは、私の幼馴染と似ている。周囲から頼りにされまくってはります。

映像にはないけど、神原君もそうやんね。
あの瞳の美しさは確かに生まれつきの特別なもんですけど!

知恵の果実を勝手に食べた罪でアダムとイブを楽園から追い出した神は、
ソロモンには知恵を授けて良い政治を行わせたという。
なるほどなぁ。悩みも苦しみもない楽園暮らしに知恵はいらん。
けど、地上という未開の荒野を生き延びるには、知恵は必須アイテムよね。
地上で生き延びねばならん者は、知恵という罪さえも賢く使いこなすべし、やな。
でないと、遅かれ早かれ純粋な柏木卓也と同じ門をくぐることになるであろう...
この作品で「それでも生きていく」という意思は、楽園暮らしで自然発生すべき感情ではなく、
困難な状況に立ち向かい、試行錯誤の果て、自分自身に失望しながらでも選択し得る
知恵そのものなのだと知った。

タイトルのソロモンは誰か。ソロモンを支持することこそが、知恵の獲得であり、
進化への挑戦でもあり、トレジャー・ハントなのかも知れません。

それにしても、わざわざ前編をあんな形で終わらせたというのが...すごいなと思います。
怖くて後編見る勇気失いそうでしたがな、私。
んでも、娘のために靴まで脱いで全力疾走したり、首にならない程度に「そこまでするか?」
な無理をする藤野父はマジ文句なしで素敵でしたとも[揺れるハート]
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