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「地下室の酒気」 [舞台]

「地下室の手記」やってば!
この漢字変換どないやねん。地下のワイン貯蔵庫を推測変換?

http://www.ikiume.jp/chikasitu-pv.html

大阪が千秋楽やったんですね?すごいもん見せていただきました~。
独演なのに独演を超えた密度がもう...安井さんのすごさを証明してた。
すんごいハードやったはずと忍ばれます~[たらーっ(汗)]
この面白さは、もう「見てみて下さい」としか言いようがない類のもので、
一対一の差し向かいで延々ないしょ話を聞いた感覚。
演劇の原点。
資本主義に振り回されて雑になってた、その需要と供給のバランスが合ってきてるんやろな、やっぱし。

思えば、原作者(ドストエフスキー)もその原作から脚本を立ち上げた脚本家(前川知大)も
それを演じる役者(安井順平)も一人でその世界を理解して描いてる。
観劇者の私は一人で行こうと複数で行こうと、その瞬間世界を見て理解するのは一人で、
個人対個人の対話になるのよね。
どれだけ出演者が多かろうと、全ての登場人物は私個人の中に物語として記憶されていく。
独演は演者が観客の記憶に何より近い状態の世界を構築することになるから生々しい~[あせあせ(飛び散る汗)]
気が強くないとさせられないし出来んわ。

しかしニコニコ動画配信という設定といい、独演って受け取る側には読書にとても近い対話ですね。

あんまし大きな声では言えないけれど、作中の”男”的な要素は
老若男女誰もが微量にでも内包してて、そこを育て過ぎるか否かの紙一重ですよね。
部分的に「ああっ...弟に似てる...!」と見ててヒヤリ。
案外大半の人が、ああいう姿を曝してもらえるからこそ、ああならんとこーとか
そうならない方向に目が向いたりしてるだけの”男モドキ”かも知れません。

ウチの弟は煮詰まってどっちもどーにもならんくなると、最終的に姉に意見を求めてきます。
けど、あれは...弟たちの気持ちやリアルな状況などお構いなしに言い放つ「こういうことやろ」に
時代に左右されない姉の存在や関係性を確認してホッとしてるだけです、たぶん。
とりあえず、あほな話を切り出せる相手の必要性、人間にはありますわな。

「地下室の手記」はありのままの自分を受け入れろと現実に正面衝突して嫌がられるばかりで、
そんなありのままの自分を受け入れて幸せに生かしてやろうとはしてない男のお話でした。
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