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わすれない

たとえば、昨年の今日とか。

忘れたくない、もあるけど忘れられない、の方が実は近いかも。
子供の頃は、こんなに覚えなならんことが沢山あるとなると、
やっぱし次々忘れて入れ替えていくしかないんやろうか?とか心配して、
「絶対これだけは忘れへん!」といちいち誓いを立てたりもしたけれど(笑)
ハトコの少年が折り紙にハマって次々新作をマスターしては、
「僕大人になっても忘れへんために折ってる!」とか言われた時には、
やっぱ子供って同じこと考えんねんな~と感心したもの。
もはや私を追い越して親となった彼が今でもキリンを折れるのか?
知りたいけど聞けない。
それでも、最高の親孝行をしてくれたな、とマリラと話した。

安堂ロイドの”自分が忘れたら、彼を思い出す者がこの世から居なくなる”
というセリフに、どうしても”お文”を思い出してしまった。

以下は、ちょっと重い話なんでスルー奨励[ダッシュ(走り出すさま)]

当時私はほとんど泣かずに、忘れないことを誓ったのだ。
科捜研のヤスノさんのように「なんで気付いていたのに気付かなかった。どうすれば良かったのか」
と何日も考え続け、子供には荷が勝ちすぎやとか仕方がなかったとかも理解したけれど、
それでも気が済まなかった。
思考が熟すほどに、”やはり私しか居なかった”という結論に辿り着いたからだ。
当時の私に落ち度はなかったが、それでは奇跡は起きなかった。
私には状況を覆すチャンスが与えられていたのに、見落とした。
命に関わる場合は、つまらん常識など踏み潰して行かなアカンと痛感した。
子供にしか出来ない事が、この世にはある。
(今は子供に出来るんなら、大人にかて出来るやろ?にシフト中。)

現在お文のことを覚えているのは私ともうひとりだけだと思う(後ひとりを除いて)。
忌事として普通に世間から沈黙を強いられて居たし、今でも気軽に語れる内容ではないけど、
私たちはトリオやったから、事件の6年後に”お文の影”を見つけて二人で弔った。
それは救いでもありました。「覚えているのは自分だけじゃなかった」という。
当時はとても静かに粛々と、取り乱すことなくやり遂げたけれど、
奇しくも朗読劇でその姿を客観的に見せられた時は涙が止まらなかった。
感じておくべきだった痛みが何十年も遅れて到達したみたいでした。
だからあんなに泣いてしまったのは申し訳ないけど、勘弁してやってくれ!(苦)

忘れたいけど忘れられない記憶やけど、それは、
命に関わる事に関しては黙ってへんで!な今の自分を作ってると思うので、
このまま行けるとこまで行くつもり。

そして、もう二度としくじらないためには、可能な限り情報を共有すべきと知っている。
事件の真犯人は、人に語るべき事ではないと隠蔽され続け、
膨れ上がって爆発した、ただの”不安”だった。
私たちはどんなに恐ろしくても、敵の本質を知らねばならない。
いずれにせよ、研究して立ち向かって完勝するには、仲間が必要なんである。
それは多ければ多いほどええ。
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おーちゃん

これ、読んでたら・・私にも似たような過去があったことを
ふと思い出してしまった!

『見張り番』から足洗って、しばらくして起こった事件で
あの時ほど、悔やんだ時ないわ。

見張り番辞めてなかったらこんなことに
ならへんかったのに!!って。

もっとも、あの頃は1匹狼で仲間らしい仲間もなく・・・
今なら自分のやり方がまずかったと思えるけど、
ちゃんと仲間を作ってたら、救えたかもしれない!

ということは、言い切れる!

仲間って、大切やね?痛感させられたわ。

by おーちゃん (2013-11-06 22:54) 

カリコ

なんと運命的な!
そか、見張り番やってんもんなあ~。

やっぱしさ、そういう事が起こって欲しくないゆう気持ちが
人より強いからこそ使命に忠実やってんで、おーちゃんは。
それこそ「子供がせんでも」って普通にみんな思うやん?

でも人生には、くっきりと男やねんしとか女やからとか、
子供にはとか、年やしとかがどーでもよくなってしまう
「私でないと」って場面が何度かあるんやで。
ちょっとイヤやけど、取りこぼした経験も今度は間違わへん!
て決意に繋がったりもして、人生をサポートしてくんとちゃう?

まー私は番長買って出るタイプやなかったから、
今はおーちゃんが仲間ですごくすごくありがたい♪
by カリコ (2013-11-08 01:18) 

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